英語力0でもすぐに使える!接客で役立つ「ワンポイント英会話」

スキルアップ
2025.04.18
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近年、日本を訪れる外国人観光客の数が急増しています。それに伴い、アパレル業界でも外国人のお客様への対応がますます重要になってきました。言葉の通じない国への海外旅行…誰もが不安を感じる中、少しでも知っている言葉で話かけてもらえると嬉しいですよね。

「英語は苦手だから接客は不安…」
「海外のお客様に日本語で挨拶しても伝わらないかも」

そんなスタッフさんでも、基本の英語表現といくつかの単語を覚えるだけで、気持ちの伝わる丁寧な接客ができるようになります!この記事では、アパレルショップで今すぐ使えるワンポイント英会話を、シーン別にわかりやすくご紹介します。
もちろん、「使う」「現金」「クレジットカード」「挨拶」など、日常的なキーワードを意識しながら、接客で頻出するフレーズを多数掲載しています。one by oneで覚えて、現場ですぐに使うことができる内容になっていますよ!今回は空港など多くの外国人観光客の方が多く訪れる場所で使える「ワンポイント英会話」をお伝えします!

笑顔でアイコンタクト

接客業では当たり前ではありますが、まずは笑顔で「Hello!」としっかり相手の目を見てご挨拶をしてみましょう。日本人にはアイコンタクトは苦手な方が多いですが、【きちんと目を合わせてお話しする】=【あなたに関心があります】というアプローチにも繋がります。相手の目を見て話すのは少し苦手だな…そんな風に感じる人は、目線を相手の鼻のあたりに向けて話すようにすると、自然に見えるのでおすすめです。

人の第一印象はおおよそ10秒程度で決まるとよく言われるように、これはビジネスでも日常でも共通するインバウンド対応の基本です。難しい英語は使わなくても、明るく「Hello!」と伝えるだけで、とても良い印象を持ち帰っていただけます。英語力ではなく、「気持ちを伝える力」が大切なんです。英語ができる・できないは関係ありません。難しい文章は意識せずに、まずは明るく相手の目を見て「Hello!」から始めてみましょう!

「May I help you?」

日本の入店すぐにお声かけをするアパレル店舗もありますが、欧米圏では【必要であれば店員に声をかける】という認識を持っている人が大半です。しばらくは自由に店内を見ていただき、タイミングを見てお声掛けするのが良いかと思います。

その際に使えるのが「May I help you?」=「何かお困り(お探し)ですか?」というフレーズです。その後、英語での接客がスタートしても慌てずに、「color?」 =「色は?」、「size?」 =「サイズは?」といった単語のみでも、ジェスチャーを加えることによって十分会話のキャッチボールは成立します。逆に英語に圧倒されて、オドオドしてしまうと、「この店大丈夫?」と不安を与えてしまう可能性があります。

また、空港のような時間に限りのある店舗では、「I’m just looking around, thank you」と返事をされるパターンも考えられますが、これは「見ているだけです、ありがとう」という意味ですので、そのまま店内を自由に見ていただくのが良いでしょう。

試着へご案内

欧米圏ではサイズ展開も幅広いため、洋服を買う際には試着が欠かせません。特にサイズ感の分からない外国での買い物では尚更だと思います。

その際は「Please feel free to try it on」=「どうぞご自由にご試着ください」とお声掛けしてみましょう。商品の感想を伺う場合には「How do you like it?」=「いかがですか?」、試着が終わった後には「Anything else?」=「他にはよろしいですか?」とお聞きすると喜ばれるかと思います。

ただし、海外では高級ブティックなどを除き、試着室の前で店員がスタンバイしているというシチュエーションは稀なため、中には日本の接客スタイルに驚く方もいるかもしれないので、ある程度の距離感を保つ気遣いも大切です。

実際によく使う例文紹介!

1. 来店時の挨拶(Greeting)
接客の最初はやはり挨拶。「こんにちは」「いらっしゃいませ」といった日本語表現も素敵ですが、英語の一言があるだけで、外国人のお客様もぐっと安心します。

【すぐに使える挨拶フレーズ】
・Hi! Welcome to our store.(こんにちは!いらっしゃいませ。)
・Hello! How can I help you?(こんにちは。何かお探しですか?)
・Are you looking for something?(何かお探しですか?)
・If you need any help, please let me know.(何かあれば、いつでもお声がけください。)

ここで大事なのは、表現の完璧さよりも「笑顔」と「アイコンタクト」。シンプルな言葉でも、お客様の安心感につながります。

2. 商品案内・おすすめフレーズ(Introducing Products)
お客様が商品を手に取った時は、「何か探しているかな?」「声をかけるべき?」と迷うこともありますよね。そんな時にワンポイントで使える英語を覚えておけば安心です。

【よく使うフレーズ】
・This one is very popular.(こちらはとても人気です。)
・This color is new.(この色は新作です。)
・You can use this in any season.(これはどの季節にも使うことができます。)
・It looks great on you!(とてもお似合いです!)
・This style is recommended.(こちらのスタイルはおすすめです。)

★ 商品に自信がある場合は、以下のようにプラスの言葉を加えることで、自然な会話になります。
・Many customers love this one.(多くのお客様に好評です。)
・This would be perfect for a casual look.(カジュアルスタイルにぴったりです。)

3. サイズ・試着に関する対応(Size & Fitting Room)
サイズ感の確認や、**試着室(fitting room)**のご案内は、アパレル接客では避けて通れない重要な対応です。ここでもいくつかの英語表現を覚えておくと安心です。

【よく使うフレーズ】
・Would you like to try it on?(ご試着されますか?)
・The fitting room is over here.(試着室はこちらです。)
・What size are you looking for?(どのサイズをお探しですか?)
・This is one size only.(こちらはワンサイズのみです。)
・We have S, M, L, and XL.(S・M・L・XLをご用意しています。)

★ また、「このサイズで合っているか分からない」というお客様に対しては
・This size should fit you.(このサイズでちょうど良いかと思います。)
・Let me check if we have a larger one.(もう少し大きいサイズがあるか確認しますね。)

4. レジや支払いに関する表現(Payment)
会計時にも英語のやりとりは発生します。最近ではクレジットカードや電子決済を希望する外国人観光客も増えており、**現金(cash)とカード(credit card)**の選択を確認することが大切です。

【よく使うフレーズ】
・Are you paying by cash or card?(現金でのお支払いですか?それともクレジットカードですか?)
・We accept credit cards.(クレジットカードがご利用いただけます。)
・Sorry, we don't accept American Express.(申し訳ありませんが、アメックスはご利用いただけません。)
・Your total is 12,000 yen.(合計は12,000円です。)
・Here is your change.(お釣りです。)
・Would you like a receipt?(レシートは必要ですか?)

⚠ 注意ポイント
「yen」という単語は、多くの外国人にとっては馴染みがない場合もあるので、"twelve thousand yen" のように丁寧に発音すると親切です。

5. お見送りとクロージング(Farewell)
最後の印象は次回来店に繋がる大事なポイントです。「またのお越しをお待ちしております」という気持ちを込めて、明るく送り出しましょう。

【よく使うフレーズ】
・Thank you very much!(ありがとうございました!)
・Have a nice day!(良い一日を!)
・Hope to see you again!(またのお越しをお待ちしております!)
・We’re always here to help you.(いつでもお手伝いさせていただきます。)

短いフレーズでも、「your shopping experience was great!(お買い物体験が素敵なものでしたように)」という気持ちを込めれば、伝わります。

6. トラブル時・対応が難しいとき(When You Don’t Know)
英語が流暢でなくても大丈夫。分からないときは素直に伝えることが一番です。

【よく使うフレーズ】
・Sorry, I don’t speak English well.(すみません、英語があまり話せません。)
・Let me call someone who can help.(他のスタッフを呼んできますね。)
・Can you please write it down?(書いていただけますか?)

外国人のお客様も、日本での買い物を楽しんでいる方がほとんどです。焦らず丁寧に対応することで、十分に満足していただけます。もし、英語が得意なスタッフがいたら対応をお願いするのも◎

最後に

お会計を終えてお客様をお見送りする際は、感謝の気持ちを込めて「Have a nice day!」=「素敵な一日を!」と、とびっきりの笑顔を添えて言ってみましょう♪

日本では「ありがとうございました」という言葉が一般的ですが、英語圏ではアパレルに限らず、接客の最後に必ず出てくるフレーズです。最後の部分をアレンジして、「Have a nice trip!」=「素敵な旅を!」と応用してもOKです!^^

「英語が通じなかったらどうしよう」多くの人は外国からのお客様を敬遠しがちです。しかし、自分がその立場だったら、どのように感じますか?見知らぬ外国の地で、一生懸命接客してもらえたら、きっとその感動を自分の国の家族や友人へ伝えたくなるでしょう。

今回ご紹介したフレーズはすべて、簡単ですぐに使えるものばかり。接客に必要な英語は、実は難しい表現ではありません。

【POINT】
・基本的な単語(your, are, me, cash, card, etc.)を覚えておく
・一言でもいいから英語での挨拶や返答をしてみる
・分からないときは無理せず、他のスタッフにバトンタッチ

そして何より、「おもてなしの気持ち」が大切です。
スタッフ同士でフレーズをシェアしたり、朝礼でワンポイント英会話を取り入れるのもおすすめです!
もし、英語に興味が出たら英会話のオンライン講座を受講してみるのもいいかも知れません◎
あなたの接客がお客様にとって素敵な旅の思い出の一部となるよう、ぜひワンポイント英会話を使ってみてくださいね!