アパレル業界【パタンナー】ってどんなお仕事?
スキルアップ
2017.09.04
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デザイナーの想いを形にする重要な仕事!
パタンナーとは、ファッションデザイナーが描いたデザイン画を元に型紙を引く、アパレル業界になくてはならない専門職。平面画に立体感を与え、独特の動きやシルエットを考えながら、着心地のよいフォルムになるようパターンを起こしていきます。デザイナーのイメージを生かすも殺すもパタンナーの腕次第。それだけに、高い技術力が求められる職種でもあります。
パタンナーとは、ファッションデザイナーが描いたデザイン画を元に型紙を引く、アパレル業界になくてはならない専門職。平面画に立体感を与え、独特の動きやシルエットを考えながら、着心地のよいフォルムになるようパターンを起こしていきます。デザイナーのイメージを生かすも殺すもパタンナーの腕次第。それだけに、高い技術力が求められる職種でもあります。
パタンナーの業務内容は?
平面のデザイン画から型紙を起こす作業が中心ですが、デザイナーとともに素材を考えたり、裁断や縫製の指示を出すこともあります。デザイナーの意図を読み取りイメージどおりの形に仕上げるだけでなく、着心地の良さや繊細な動きを計算し、盛り込んでいくのも重要な役目。パターン上の数ミリの違いもシルエットに影響を与えるので、経験とこだわりがモノを言います。
では、具体的な流れを見ていきましょう。
── パターンの制作
パタンナーは、デザイナーが描いた平面画立体的に表現していきます。全体のシルエットや服の揺れ感など繊細な表現を読み取り、服の設計図をまず作っていきます。
パターン制作には大きく分けて2つの手法があります。
1, 立体裁断
ボディと呼ばれる洋裁用の人体模型に布を当てながらシルエットを作ってパターンを作成・確認していきます。平面で型紙をつくる平面裁断では見つけづらい服のラインや揺れなどを発見できたり、フィット感やボリューム感を調整しやすかったりなど、ディテールにこだわった服作りに役立つことがメリットです。ただ、生産時には最終的に平面のパターンを引くことが必要なので、紙にパターンを引く手順が面倒なことや、ばらつきが出やすいことがデメリットです。
2, 平面裁断
平面裁断は、その言葉通り、平面状の紙にパターンを引き裁断していく方法です。決められた計算式などに基づいて寸法を決めていくので生産性が高く、日本のアパレル企業の多くは平面裁断を取り入れている企業が多いと言われています。パターンの仕上がりレベルが安定し、サイズによってパターンを変えることが簡単なことなどがメリットです。デメリットは、新しいデザインが出た時の対応がやりにくかったり、フィット感やボリューム感など立体的に確認したい箇所が、完成したときに相違が出やすいことがあげられます。
── トワル制作・チェック
トワルとは、一言で言うと試作品を差します。実際の生地ではなく安価な麻や木綿素材の生地で作るのが一般的なやり方です。完成したら服のライン揺らぎ、ボタンなど付属品の位置などをデザイナーと確認(トワルチェックと言う)をおこない、修正点が変更点があれば型紙に反映させます。
── サンプル出し、修正
デザイナーとのトワルチェックでOKが出たら、展示会や営業に使われるサンプルの作成がスタートします。トワレとは異なり、ここでは実際の生地を使用します。そうすることでデザイナーの洋服に対する想いやコンセプト、企画の意図を正しく伝えることができます。
── 量産パターン制作
サンプルにOKが出れば、次は縫製工場へ依頼するための量産用型紙の作成に入ります。サンプル作成までは標準サイズのみしか作成しないケースが多いですが、商品によってはさまざまなサイズで展開することがでてきます。このように多様なサイズのパターンを作成することを「グレーディング」と言います。
上記の4つ以外にも、縫製工場へ提出する指示書の作成や指示、社内の関連部署との連携や共有、完成した商品の検品なども業務に含まれる場合があります。
では、具体的な流れを見ていきましょう。
── パターンの制作
パタンナーは、デザイナーが描いた平面画立体的に表現していきます。全体のシルエットや服の揺れ感など繊細な表現を読み取り、服の設計図をまず作っていきます。
パターン制作には大きく分けて2つの手法があります。
1, 立体裁断
ボディと呼ばれる洋裁用の人体模型に布を当てながらシルエットを作ってパターンを作成・確認していきます。平面で型紙をつくる平面裁断では見つけづらい服のラインや揺れなどを発見できたり、フィット感やボリューム感を調整しやすかったりなど、ディテールにこだわった服作りに役立つことがメリットです。ただ、生産時には最終的に平面のパターンを引くことが必要なので、紙にパターンを引く手順が面倒なことや、ばらつきが出やすいことがデメリットです。
2, 平面裁断
平面裁断は、その言葉通り、平面状の紙にパターンを引き裁断していく方法です。決められた計算式などに基づいて寸法を決めていくので生産性が高く、日本のアパレル企業の多くは平面裁断を取り入れている企業が多いと言われています。パターンの仕上がりレベルが安定し、サイズによってパターンを変えることが簡単なことなどがメリットです。デメリットは、新しいデザインが出た時の対応がやりにくかったり、フィット感やボリューム感など立体的に確認したい箇所が、完成したときに相違が出やすいことがあげられます。
── トワル制作・チェック
トワルとは、一言で言うと試作品を差します。実際の生地ではなく安価な麻や木綿素材の生地で作るのが一般的なやり方です。完成したら服のライン揺らぎ、ボタンなど付属品の位置などをデザイナーと確認(トワルチェックと言う)をおこない、修正点が変更点があれば型紙に反映させます。
── サンプル出し、修正
デザイナーとのトワルチェックでOKが出たら、展示会や営業に使われるサンプルの作成がスタートします。トワレとは異なり、ここでは実際の生地を使用します。そうすることでデザイナーの洋服に対する想いやコンセプト、企画の意図を正しく伝えることができます。
── 量産パターン制作
サンプルにOKが出れば、次は縫製工場へ依頼するための量産用型紙の作成に入ります。サンプル作成までは標準サイズのみしか作成しないケースが多いですが、商品によってはさまざまなサイズで展開することがでてきます。このように多様なサイズのパターンを作成することを「グレーディング」と言います。
上記の4つ以外にも、縫製工場へ提出する指示書の作成や指示、社内の関連部署との連携や共有、完成した商品の検品なども業務に含まれる場合があります。
パタンナーに求められるもの
デザイナーが思い描くイメージを忠実に再現するのがパタンナーのお仕事です。なので、ファッション業界全般の知識が当然ながら求められます。なかでも、素材や縫製に関する幅広い知識は必要不可欠です。それらを踏まえた上で、正確にパターン制作ができる技術が必要です。デザイナーが描いたデザインを見て、どのようなシルエットになるかを思い描き、どのような完成図になるのかを考えながら仕上げていかなければなりません。
また、パターンは緻密であることが大切です。少しでもズレがあると、完成した製品に大きな違いが出てきますので、パターンの端から端まで全体に気を配り、寸分の狂いもない正確なパターンを作る細かな確認と、それを実現する集中力が必要です。
パタンナーは社内の関連部署との連携や共有も必要なので、突然の変更にも臨機応変に対応できる柔軟性も重要視されます。また最近では、パタンナーの業務を外注する企業も増えているため、コミュニケーション能力が問われることもあります。日本のアパレル企業では、平面裁断を取り入れている会社も多いことから、CADというコンピューターソフトを導入しているケースも多くあります。その場合は、操作スキルが必須となりますので、こちらも身につけておいて損はありません。
また、パターンは緻密であることが大切です。少しでもズレがあると、完成した製品に大きな違いが出てきますので、パターンの端から端まで全体に気を配り、寸分の狂いもない正確なパターンを作る細かな確認と、それを実現する集中力が必要です。
パタンナーは社内の関連部署との連携や共有も必要なので、突然の変更にも臨機応変に対応できる柔軟性も重要視されます。また最近では、パタンナーの業務を外注する企業も増えているため、コミュニケーション能力が問われることもあります。日本のアパレル企業では、平面裁断を取り入れている会社も多いことから、CADというコンピューターソフトを導入しているケースも多くあります。その場合は、操作スキルが必須となりますので、こちらも身につけておいて損はありません。
パタンナーになるには
パタンナーは確かな技術と知識、経験が重視されるお仕事です。一般的には、大学や短大の服飾系学科、服飾系専門学校を卒業してパタンナーになることが多いでしょう。必須の資格はないですが、「パターンメーキング技術検定」「CAD利用技術者試験」は一定の知識や技術があることを証明できるので、取得しておくのも良いかもしれません。まったくの未経験者を歓迎している求人はかなり稀ですから、学校または独学で必要な知識や技術が身についているというのが基本です。
アパレル店舗開発のお仕事はこちら >
https://www.staff-b.com/list/job/pataner/
アパレル店舗開発のお仕事はこちら >
https://www.staff-b.com/list/job/pataner/
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