CA4LA 小林 亜季さんに聞く『販売職にこそ宿る、人のチカラ』
インタビュー
2025.09.01
139 Views

「すべてのひとに、最高の帽子を。」
1997年のブランド創業以来、CA4LA(カシラ)はそんな願いを胸に、日本独自の帽子文化をファッションとして昇華させ、世界へと発信し続けてきました。帽子というジャンルに新たな価値を与えたそのスタンスは、まさにカルチャーを築き上げてきたパイオニア。素材や製法への徹底したこだわりはもちろん、かぶる人の個性やスタイルに寄り添う提案力で、時代を超えて愛される存在となっています。
今回お話を伺ったのは、CA4LAリテール部で人事・教育を担当する小林亜季さん。全国の店舗と本部をつなぐ架け橋として、ブランドの魅力を伝え続けてきた現場目線のエキスパートです。お客様の価値観が多様化する今、自身の経験を元にこれからアパレル業界に飛び込もうとする方々へ、小林さんが伝えたいリアルな言葉とは?
現場を熟知し、内側から支え続けてきた彼女の視点から、ファッション業界で働くことの意義と、これからのヒントを紐解いていきます。
1997年のブランド創業以来、CA4LA(カシラ)はそんな願いを胸に、日本独自の帽子文化をファッションとして昇華させ、世界へと発信し続けてきました。帽子というジャンルに新たな価値を与えたそのスタンスは、まさにカルチャーを築き上げてきたパイオニア。素材や製法への徹底したこだわりはもちろん、かぶる人の個性やスタイルに寄り添う提案力で、時代を超えて愛される存在となっています。
今回お話を伺ったのは、CA4LAリテール部で人事・教育を担当する小林亜季さん。全国の店舗と本部をつなぐ架け橋として、ブランドの魅力を伝え続けてきた現場目線のエキスパートです。お客様の価値観が多様化する今、自身の経験を元にこれからアパレル業界に飛び込もうとする方々へ、小林さんが伝えたいリアルな言葉とは?
現場を熟知し、内側から支え続けてきた彼女の視点から、ファッション業界で働くことの意義と、これからのヒントを紐解いていきます。
直感と行動力で選び続けた、選択の軌跡
●夢中が重なった先に見えたもの
長野県で育った私は、三姉妹の末っ子でした。姉たちと比べて唯一運動神経が良かったこともあって、休みの日にはよく父とキャッチボールをしたり、マウンテンバイクであちこち出かけたりしていたんです。ソフトボールやミニバスなど、学校でも体を動かすことが大好きで、毎日元気いっぱいに過ごしていました。
他にもピアノ、書道、スイミングと、習い事でスケジュールがびっしり!実家が塾を経営していたり、祖父が書道の先生だったこともあり、勉強も習い事も自然と身近な存在に。どれにも一生懸命に向き合っていましたね。
そして、そんな私が高校時代に出会ったのが「写真」です。父がよく家族の写真を撮っていた影響もあって、いつの間にか自分も興味を持つように。頑張ってバイト代を貯めて、6万円くらいするポラロイドカメラを購入しました。学校にも毎日持ち歩き、友達を撮るのが日課だったんです。夢中でシャッターを切るあの頃が、「表現することの楽しさ」に気づき始めた時期だったと思います。
●憧れと現実のあいだで見えた、自分の本音
高校卒業後の進路を考えはじめた時から、「知らない街で暮らしてみたい」という想いがありました。まわりの友達がみんな東京の大学や専門学校に進む中、私はもっと広い世界や新しいコミュニティに触れてみたかったんです。東京は高校時代にも何度か遊びに行ってましたから、なんとなく東京にいる自分が想像できてしまったのも理由のひとつだったと思います。
それに、学校説明会で行った大阪がすごく楽しくて! 関西の文化や関西弁など、あの独特の空気感にすごくワクワクした自分がいたんです。ちょうど、姉が東京の短大から大阪の大学に編入するタイミングだったこともあり、姉と一緒に暮らすならと、親も安心して送り出してくれました。
入学したのは写真と映像に特化した小さな専門学校です。その小さな規模やアットホームな雰囲気が、自分にはすごく合っていたと思います。でも、とても充実した1年を経て、2年生となりインターンに行ったとき、「あれ?私がやりたいのって、こういうことじゃないかも」と感じたんです。実際にカメラマンの現場に入ったことで、仕事としての「写真」と、自分が好きな「写真」が違うことに気づいてしまって。そこから「写真は趣味で楽しもう」と決めて、卒業後は地元に戻ることにしました。
●憧れを形に
地元に戻ったあとは、知り合いの製造業の会社で1年ほど働きながら、ずっと胸にあった「イギリスに行ってみたい」という思いを温め続けていたんです。働いて貯めたお金を手に、1人で飛び立った初めての渡航!語学留学と旅行の両方を兼ねたような、とても充実した1ヶ月間でした。
カメラを片手に、憧れだったイギリスの街を歩き回る日々。自分の目で見て、感じて、切り取る、ただその瞬間の連続が本当に楽しくて、「あぁ、私はこういう時間が好きなんだな」と改めて実感することができました。
帰国後、当時の専門学校の先生が「せっかくだから写真展をやってみなよ」と背中を押してくれたことをきかっけに、イギリスで撮った写真を展示する機会をいただきました。
すごく嬉しかったし、やり切ったなって感じたんです。そこで「写真はここで一区切り」と、自分の中でスッと整理がついた瞬間でした。
●偶然がくれた天職
イギリスから地元に戻り、お土産を渡しに軽井沢のショッピングプラザで働く友人のところへ行ったんです。そこで「これからどうするの?」と聞かれて、「そろそろ働かなきゃね」と答えたら、「そういえば、CA4LAでスタッフ募集してたよ」と教えてくれて。
もともと帽子は好きで、大阪に住んでいた頃もCA4LAにも行ったことがあったので、「ちょっと気になるな」と思い、後日履歴書を持って直接店舗に行ったところ、「来週面接に来てください」と。軽井沢店がオープンして3ヶ月ほどたった頃で、ちょうどスタッフの補充が必要なタイミングだったみたいです。
正直、最初から強い志望動機があったわけじゃなく…「服より帽子のほうが自分に合ってるかも」と思ったのが始まり。でも、気づけばもう20年。知識ゼロからのスタートでしたが、好きだからこそ自然に学べたし、お客さまとの会話も楽しくて、気づいたら続いてました。「好き」が一番の原動力なんだって実感しています。
長野県で育った私は、三姉妹の末っ子でした。姉たちと比べて唯一運動神経が良かったこともあって、休みの日にはよく父とキャッチボールをしたり、マウンテンバイクであちこち出かけたりしていたんです。ソフトボールやミニバスなど、学校でも体を動かすことが大好きで、毎日元気いっぱいに過ごしていました。
他にもピアノ、書道、スイミングと、習い事でスケジュールがびっしり!実家が塾を経営していたり、祖父が書道の先生だったこともあり、勉強も習い事も自然と身近な存在に。どれにも一生懸命に向き合っていましたね。
そして、そんな私が高校時代に出会ったのが「写真」です。父がよく家族の写真を撮っていた影響もあって、いつの間にか自分も興味を持つように。頑張ってバイト代を貯めて、6万円くらいするポラロイドカメラを購入しました。学校にも毎日持ち歩き、友達を撮るのが日課だったんです。夢中でシャッターを切るあの頃が、「表現することの楽しさ」に気づき始めた時期だったと思います。
●憧れと現実のあいだで見えた、自分の本音
高校卒業後の進路を考えはじめた時から、「知らない街で暮らしてみたい」という想いがありました。まわりの友達がみんな東京の大学や専門学校に進む中、私はもっと広い世界や新しいコミュニティに触れてみたかったんです。東京は高校時代にも何度か遊びに行ってましたから、なんとなく東京にいる自分が想像できてしまったのも理由のひとつだったと思います。
それに、学校説明会で行った大阪がすごく楽しくて! 関西の文化や関西弁など、あの独特の空気感にすごくワクワクした自分がいたんです。ちょうど、姉が東京の短大から大阪の大学に編入するタイミングだったこともあり、姉と一緒に暮らすならと、親も安心して送り出してくれました。
入学したのは写真と映像に特化した小さな専門学校です。その小さな規模やアットホームな雰囲気が、自分にはすごく合っていたと思います。でも、とても充実した1年を経て、2年生となりインターンに行ったとき、「あれ?私がやりたいのって、こういうことじゃないかも」と感じたんです。実際にカメラマンの現場に入ったことで、仕事としての「写真」と、自分が好きな「写真」が違うことに気づいてしまって。そこから「写真は趣味で楽しもう」と決めて、卒業後は地元に戻ることにしました。
●憧れを形に
地元に戻ったあとは、知り合いの製造業の会社で1年ほど働きながら、ずっと胸にあった「イギリスに行ってみたい」という思いを温め続けていたんです。働いて貯めたお金を手に、1人で飛び立った初めての渡航!語学留学と旅行の両方を兼ねたような、とても充実した1ヶ月間でした。
カメラを片手に、憧れだったイギリスの街を歩き回る日々。自分の目で見て、感じて、切り取る、ただその瞬間の連続が本当に楽しくて、「あぁ、私はこういう時間が好きなんだな」と改めて実感することができました。
帰国後、当時の専門学校の先生が「せっかくだから写真展をやってみなよ」と背中を押してくれたことをきかっけに、イギリスで撮った写真を展示する機会をいただきました。
すごく嬉しかったし、やり切ったなって感じたんです。そこで「写真はここで一区切り」と、自分の中でスッと整理がついた瞬間でした。
●偶然がくれた天職
イギリスから地元に戻り、お土産を渡しに軽井沢のショッピングプラザで働く友人のところへ行ったんです。そこで「これからどうするの?」と聞かれて、「そろそろ働かなきゃね」と答えたら、「そういえば、CA4LAでスタッフ募集してたよ」と教えてくれて。
もともと帽子は好きで、大阪に住んでいた頃もCA4LAにも行ったことがあったので、「ちょっと気になるな」と思い、後日履歴書を持って直接店舗に行ったところ、「来週面接に来てください」と。軽井沢店がオープンして3ヶ月ほどたった頃で、ちょうどスタッフの補充が必要なタイミングだったみたいです。
正直、最初から強い志望動機があったわけじゃなく…「服より帽子のほうが自分に合ってるかも」と思ったのが始まり。でも、気づけばもう20年。知識ゼロからのスタートでしたが、好きだからこそ自然に学べたし、お客さまとの会話も楽しくて、気づいたら続いてました。「好き」が一番の原動力なんだって実感しています。

信頼される人の共通点
●「誰かのため」を原動力に
アパレルの仕事って、やっぱり「人に喜んでもらえること」を自分のモチベーションにできる人が向いていると思うんです。実際、長く続いているスタッフって、お客様からの“ありがとう”が嬉しいと素直に言える人が多いんですよね。
もちろん、そのブランドが好きっていう気持ちは大前提としてありますが、それ以上に「人に喜んでもらえることが嬉しい」と感じられるかどうかがすごく大事。それが自分の中でモチベーションにならないと、「私、何のためにこれやってるんだろう…」って、どこかで迷子になっちゃう瞬間が出てきますから。
だからこそ、“誰かのために”という気持ちをエネルギーに変えられる人は信頼されるスタッフになると思いますし、自然とまわりを引っ張っていけるリーダーなんじゃないかと。「ありがとう」や「また来ますね」の一言で前を向ける――そういう人と一緒に働いていると、やっぱりチーム全体が明るくなるんですよね。
●話さなくとも、勝ち取るもの
最近は制服のあるブランドも増えてきて、パッと見だけじゃ、その人のセンスや個性がわかりにくいことも多くなってきましたよね。でも、髪のツヤ感やメイクの丁寧さ、靴の選び方や着こなしの細部には、ちゃんと“その人らしさ”って出るんですよ。「この人、ブランドの魅せ方をわかってるな」って伝わると、もうそれだけで信頼感に繋がりますから。
大切なのは、第一印象だけの「感じがいい人」で終わらないことで、その先にどう一歩踏み込めるか。お客様だって、「あ、この人は売上のために言ってるな」ってすぐ気づくんです。逆に、本当に似合っているかどうかを見て言ってくれてるんだなって伝われば、その一言が信頼に変わる。
お客様の気持ちにちゃんと寄り添えているかどうかで、次の一手が変わってきます。言葉だけじゃない、“伝える力”って細部の積み重ねなんだと思います。
アパレルの仕事って、やっぱり「人に喜んでもらえること」を自分のモチベーションにできる人が向いていると思うんです。実際、長く続いているスタッフって、お客様からの“ありがとう”が嬉しいと素直に言える人が多いんですよね。
もちろん、そのブランドが好きっていう気持ちは大前提としてありますが、それ以上に「人に喜んでもらえることが嬉しい」と感じられるかどうかがすごく大事。それが自分の中でモチベーションにならないと、「私、何のためにこれやってるんだろう…」って、どこかで迷子になっちゃう瞬間が出てきますから。
だからこそ、“誰かのために”という気持ちをエネルギーに変えられる人は信頼されるスタッフになると思いますし、自然とまわりを引っ張っていけるリーダーなんじゃないかと。「ありがとう」や「また来ますね」の一言で前を向ける――そういう人と一緒に働いていると、やっぱりチーム全体が明るくなるんですよね。
●話さなくとも、勝ち取るもの
最近は制服のあるブランドも増えてきて、パッと見だけじゃ、その人のセンスや個性がわかりにくいことも多くなってきましたよね。でも、髪のツヤ感やメイクの丁寧さ、靴の選び方や着こなしの細部には、ちゃんと“その人らしさ”って出るんですよ。「この人、ブランドの魅せ方をわかってるな」って伝わると、もうそれだけで信頼感に繋がりますから。
大切なのは、第一印象だけの「感じがいい人」で終わらないことで、その先にどう一歩踏み込めるか。お客様だって、「あ、この人は売上のために言ってるな」ってすぐ気づくんです。逆に、本当に似合っているかどうかを見て言ってくれてるんだなって伝われば、その一言が信頼に変わる。
お客様の気持ちにちゃんと寄り添えているかどうかで、次の一手が変わってきます。言葉だけじゃない、“伝える力”って細部の積み重ねなんだと思います。
大事なのは、“なる”より“なってから”
●伸びるリーダー
リーダーになりたての頃なんて、正直わからないことだらけです。だからこそ、「教えてください」って言えることが本当に大事だと思ってます。最初の1〜2年って、学べることの吸収率がものすごく高いんですよね。ある意味、それって新人の特権です。
「店長になった=自分は認められた」って思い込んでしまうと、スタート地点でつまずいちゃう。逆に、「今は教えてもらえる最高のチャンス」って思って動ける人は、5年後には大きな差がついてます。
「教えてください」って素直に言える人は、周りから色んな知恵を借りられる。結果的に引き出しがどんどん増えて、どんなスタッフが来ても上手くやれるようになるんです。逆に、引き出しが少ないと「この子とは合わない」「モチベーション上げ方がわからない」とか言って、相手のせいにしてしまいがち。
人って鏡みたいなもので、自分がそう思っていたら、相手にも伝わっているんです。だからこそ、まずは自分から心を開いていく。これからリーダーになる人も、すでにリーダーになってる人にも大事な姿勢です。その姿勢がいいチームをつくる第一歩ですからね。
●いいリーダーの条件
リーダーには、「責任感」と「決断力」が必要です。一番大事なのは、何かが起きたときに“他人のせいにしないこと”。それがあるかどうかで、信頼されるかどうかが決まってきますから。
例えば店長になったなら、会社の方向性に対して「じゃあ、私たちはこうやろう!」って、ちゃんと自分の言葉でチームに伝えることが求められます。時にははったりでもいいから、「この人についていきたい」って思わせてあげられること、それが導く者の役目だと思っています。
ただ、全員がグイグイ引っ張るタイプである必要はなくて、「みんなで頑張ろう!」ってスタンスのほうがチームに合うことだってある。だから、自分はどんなキャラクターで、どんな伝え方が向いてるのかをちゃんと見極めることが大事ですね。
リーダーって、“正解”がひとつじゃないからこそ、自分なりのスタイルをちゃんと持つことが信頼につながるんじゃないでしょうか。
リーダーになりたての頃なんて、正直わからないことだらけです。だからこそ、「教えてください」って言えることが本当に大事だと思ってます。最初の1〜2年って、学べることの吸収率がものすごく高いんですよね。ある意味、それって新人の特権です。
「店長になった=自分は認められた」って思い込んでしまうと、スタート地点でつまずいちゃう。逆に、「今は教えてもらえる最高のチャンス」って思って動ける人は、5年後には大きな差がついてます。
「教えてください」って素直に言える人は、周りから色んな知恵を借りられる。結果的に引き出しがどんどん増えて、どんなスタッフが来ても上手くやれるようになるんです。逆に、引き出しが少ないと「この子とは合わない」「モチベーション上げ方がわからない」とか言って、相手のせいにしてしまいがち。
人って鏡みたいなもので、自分がそう思っていたら、相手にも伝わっているんです。だからこそ、まずは自分から心を開いていく。これからリーダーになる人も、すでにリーダーになってる人にも大事な姿勢です。その姿勢がいいチームをつくる第一歩ですからね。
●いいリーダーの条件
リーダーには、「責任感」と「決断力」が必要です。一番大事なのは、何かが起きたときに“他人のせいにしないこと”。それがあるかどうかで、信頼されるかどうかが決まってきますから。
例えば店長になったなら、会社の方向性に対して「じゃあ、私たちはこうやろう!」って、ちゃんと自分の言葉でチームに伝えることが求められます。時にははったりでもいいから、「この人についていきたい」って思わせてあげられること、それが導く者の役目だと思っています。
ただ、全員がグイグイ引っ張るタイプである必要はなくて、「みんなで頑張ろう!」ってスタンスのほうがチームに合うことだってある。だから、自分はどんなキャラクターで、どんな伝え方が向いてるのかをちゃんと見極めることが大事ですね。
リーダーって、“正解”がひとつじゃないからこそ、自分なりのスタイルをちゃんと持つことが信頼につながるんじゃないでしょうか。

働く私を整えるルーティーン
●オンとオフを繋ぐ“スイッチ”
私は、仕事もプライベートもあまりテンションに波がないタイプなのですが、自分なりのオンとオフの切り替え方はちゃんとあって、それが「ヨガ」と「お酒」です。
毎週末に通っているヨガは心と体をリセットするスイッチで、1週間の疲れを吐き出して、スッキリした気持ちで新しい週をスタートさせています。一方で、お酒は気持ちをふっと緩めてくれるオフのスイッチ。仕事終わりに気心しれた仲間と行きつけの居酒屋に迷わず向かう日もあれば、出張で地方に行った時には新しいお店を探し歩いてリフレッシュすることも。
家では「今日は2杯まで」なんて自分ルールを決めて、外で飲む時はビールにワイン、気分がノッてきたら…テキーラをちょっぴり嗜むことも(笑)。いい意味で力を抜いて、自分のペースで心と体をゆるめる時間。どんなに忙しい日でも、こうした時間を通してちゃんとリフレッシュすること。それが、また前を向いて働くエネルギーに繋がっていくんです。
●自分を整える“ルーティーン”
私は、あまり余計なことで悩みたくないので、日常の中でも“考えない仕組み”をつくるようにしています。例えば、出社日のランチはいつも同じコンビニのサンドイッチと決まったドリンクを買っています。買うものもルートも完全に固定されていて、今ではレジまでノールックで行けるくらい(笑)。「何を買おうかな」と悩む時間や選ぶストレスが全くありません。
『決断するエネルギー』を、本当に大事なことに使いたいんです。
洋服も気に入ったお店でシーズンごとにまとめて揃えるスタイルですし、飲みに行くお店もだいたい決まっていて、そこに行くだけでスッとオフモードに切り替わる。こうして“迷わないルール”を自分の中につくっておくと、毎日が少し軽やかになるんですよね。気持ちを整えたいときは、まず暮らしの中に小さなルーティーンを持ってみるのも、意外とおすすめです。
私は、仕事もプライベートもあまりテンションに波がないタイプなのですが、自分なりのオンとオフの切り替え方はちゃんとあって、それが「ヨガ」と「お酒」です。
毎週末に通っているヨガは心と体をリセットするスイッチで、1週間の疲れを吐き出して、スッキリした気持ちで新しい週をスタートさせています。一方で、お酒は気持ちをふっと緩めてくれるオフのスイッチ。仕事終わりに気心しれた仲間と行きつけの居酒屋に迷わず向かう日もあれば、出張で地方に行った時には新しいお店を探し歩いてリフレッシュすることも。
家では「今日は2杯まで」なんて自分ルールを決めて、外で飲む時はビールにワイン、気分がノッてきたら…テキーラをちょっぴり嗜むことも(笑)。いい意味で力を抜いて、自分のペースで心と体をゆるめる時間。どんなに忙しい日でも、こうした時間を通してちゃんとリフレッシュすること。それが、また前を向いて働くエネルギーに繋がっていくんです。
●自分を整える“ルーティーン”
私は、あまり余計なことで悩みたくないので、日常の中でも“考えない仕組み”をつくるようにしています。例えば、出社日のランチはいつも同じコンビニのサンドイッチと決まったドリンクを買っています。買うものもルートも完全に固定されていて、今ではレジまでノールックで行けるくらい(笑)。「何を買おうかな」と悩む時間や選ぶストレスが全くありません。
『決断するエネルギー』を、本当に大事なことに使いたいんです。
洋服も気に入ったお店でシーズンごとにまとめて揃えるスタイルですし、飲みに行くお店もだいたい決まっていて、そこに行くだけでスッとオフモードに切り替わる。こうして“迷わないルール”を自分の中につくっておくと、毎日が少し軽やかになるんですよね。気持ちを整えたいときは、まず暮らしの中に小さなルーティーンを持ってみるのも、意外とおすすめです。

この業界で働く方、そしてこれからチャレンジされる方達へ
昨今、アパレル業界は「人気がない」なんて言われることもありますが、私はファッションが自分を表現する上で最も手っ取り早く、力強い手段の一つだと思っているんです。言葉で説明するよりも、着ている服や身に付けているアクセサリーを通じて「自分はこういう人間です」と伝えることができる。その自由な自己表現の楽しさこそが、ファッション最大の魅力であり、そんな“自分らしさ”が主役になる時代だと思います。
また、アパレルの仕事は収入面で厳しいこともありますが、それを超える魅力がたくさんあるのも事実です。私自身、この業界で働き続けることで自分磨きのモチベーションを持ち続けられています。日々ファッションと向き合うことで、自分の感性やセンスが磨かれ、人生そのものが豊かになっていく感覚があるんです。
だからこそ、アパレルに興味があって迷っている方がいるなら、ぜひ一度チャレンジしてほしいと思います。仕事が自分に合うかどうかは、始めてみてから考えればいい。大切なのは、まずは一歩踏み出してみること。挑戦することで、新しい世界や価値観に出会い、自分自身が大きく成長できるはずです。ファッションを通じて、自分を表現して楽しむ人生は、きっと素敵なものになりますから。
------------------------------------------------
PROFILE
小林 亜季
1983年 長野県出身。
専門学校卒業後、イギリスへの短期留学を経て、日本に戻った2004年に株式会社CA4LAへ入社。
店長や関西のエリアマネージャーを経て、2018年に本部SVに。
SVとして全国店舗運営サポートやVMD、人事採用担当を経験し、2025年からリテール部、人事・教育チームリーダーとして店舗スタッフの採用から教育まで担当。
また、アパレルの仕事は収入面で厳しいこともありますが、それを超える魅力がたくさんあるのも事実です。私自身、この業界で働き続けることで自分磨きのモチベーションを持ち続けられています。日々ファッションと向き合うことで、自分の感性やセンスが磨かれ、人生そのものが豊かになっていく感覚があるんです。
だからこそ、アパレルに興味があって迷っている方がいるなら、ぜひ一度チャレンジしてほしいと思います。仕事が自分に合うかどうかは、始めてみてから考えればいい。大切なのは、まずは一歩踏み出してみること。挑戦することで、新しい世界や価値観に出会い、自分自身が大きく成長できるはずです。ファッションを通じて、自分を表現して楽しむ人生は、きっと素敵なものになりますから。
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PROFILE
小林 亜季
1983年 長野県出身。
専門学校卒業後、イギリスへの短期留学を経て、日本に戻った2004年に株式会社CA4LAへ入社。
店長や関西のエリアマネージャーを経て、2018年に本部SVに。
SVとして全国店舗運営サポートやVMD、人事採用担当を経験し、2025年からリテール部、人事・教育チームリーダーとして店舗スタッフの採用から教育まで担当。

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