A.P.C. 砂山 哲さんに聞く『服を通して人と向き合い続ける仕事』
インタビュー
2025.08.22
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1987年、パリで誕生した A.P.C. は、装飾をそぎ落とすミニマルな美学を貫きながら、世界中に洗練されたフレンチカジュアルを届け続けてきました。デニムやTシャツなど定番アイテムに、普遍的な“力強さ”と“品格”を宿すそのスタンスは、まさに抑制の極致。とりわけ20代後半~30代の感度の高い層を中心に支持を集め、SNSやファッションメディアを通じて現代のトレンドを牽引する存在となっています。シンプルでありながら深みのあるデザインは、世代を超えて多様な価値観と共鳴し、ファッションの枠を超えて“ライフスタイル”としての提案へと進化を遂げました。
そんなA.P.C.の現場を長年支え、ブランドの“声”を体現してきたのが、A.P.C. Japanの砂山哲さん。業界の最前線で培ってきた彼のキャリアと日常を通じて、アパレル業界にしかない“楽しさ”や“やりがい”の真髄を、このインタビューでじっくりとお届けします。
そんなA.P.C.の現場を長年支え、ブランドの“声”を体現してきたのが、A.P.C. Japanの砂山哲さん。業界の最前線で培ってきた彼のキャリアと日常を通じて、アパレル業界にしかない“楽しさ”や“やりがい”の真髄を、このインタビューでじっくりとお届けします。
“好き”が導いたキャリア
●就職活動で見えてきた自分らしさ
実は学生の頃、出版社を志望していたんです。興味があったのはマガジンハウスとかカルチャー寄りの雑誌で、独特の世界観に惹かれていました。だから、将来はそういった雑誌を作りたいなんて思ってましたね。でも、現実は甘くない。引っかかりもせずでした(笑)。
周りの友達がどんどん就職先を決めていく中、「さすがにこのままじゃまずい」と思い、方向転換。就職活動を再スタートしました。銀行とか不動産会社とか、手当たり次第に受けてみて、いくつか内定をもらったんですが…、ふと「自分が好きな事、本当にやりたい事って何だろう?」って立ち止まった時に浮かんだ道が“アパレル”です。
●雑誌の中で出会った、運命のブランド
ファッションへの興味は、高校時代からずっと変わらず自分の中心にありました。当時はまだインターネットが普及していなかった頃で、情報源といえば雑誌やテレビ。MEN'S NON-NOやCheckmate、Boonといったファッション誌を毎月欠かさず読んでいましたね。誌面に映る東京の街やショップに憧れを抱きながら、「いつか東京に行ってみたいな」と思いを募らせいたんです。
新潟で生まれ育った自分にとって、東京はファッションの最先端。その距離の分だけ、思いも自然と強くなっていたのかもしれません。大学進学のタイミングで東京へ来た時は、実際に商品を見て手に取りながら買い物できる幸せを感じました。中でも、特別な存在だったブランドは『A.P.C.』。飾り立てすぎないのに、内に秘めたメッセージ性があって…、初めてその世界観に触れたときの感動は、今でもはっきり覚えています。
●原点となった“一着”
東京にでてきて人生で初めてA.P.C.の店舗に行ったのが、新宿高島屋店でした。あの頃すごく流行っていたブルゾンがあって、それがもうどうしても欲しくて!大学に通いながら、飲食店でアルバイトして必死にお金を貯めて、ようやく買ったんですよ。いまでもオークションサイトに出てくるくらい人気のあったアイテムで、当時の僕にとっては本当に特別な一着でした。気がつけばボロボロになるまで着ていて、それでも捨てられなくて、今も大事にタンスの奥にしまってあります。
あれから20年以上経って、今こうしてA.P.C.に関われているというのは、自分でもなんだか不思議な気持ちになりますね。学生時代にただただ憧れていたブランドが、今は仕事として自分の目の前にある。その原点が、あのブルゾンだったんだろうなと、今になって強く感じています。
実は学生の頃、出版社を志望していたんです。興味があったのはマガジンハウスとかカルチャー寄りの雑誌で、独特の世界観に惹かれていました。だから、将来はそういった雑誌を作りたいなんて思ってましたね。でも、現実は甘くない。引っかかりもせずでした(笑)。
周りの友達がどんどん就職先を決めていく中、「さすがにこのままじゃまずい」と思い、方向転換。就職活動を再スタートしました。銀行とか不動産会社とか、手当たり次第に受けてみて、いくつか内定をもらったんですが…、ふと「自分が好きな事、本当にやりたい事って何だろう?」って立ち止まった時に浮かんだ道が“アパレル”です。
●雑誌の中で出会った、運命のブランド
ファッションへの興味は、高校時代からずっと変わらず自分の中心にありました。当時はまだインターネットが普及していなかった頃で、情報源といえば雑誌やテレビ。MEN'S NON-NOやCheckmate、Boonといったファッション誌を毎月欠かさず読んでいましたね。誌面に映る東京の街やショップに憧れを抱きながら、「いつか東京に行ってみたいな」と思いを募らせいたんです。
新潟で生まれ育った自分にとって、東京はファッションの最先端。その距離の分だけ、思いも自然と強くなっていたのかもしれません。大学進学のタイミングで東京へ来た時は、実際に商品を見て手に取りながら買い物できる幸せを感じました。中でも、特別な存在だったブランドは『A.P.C.』。飾り立てすぎないのに、内に秘めたメッセージ性があって…、初めてその世界観に触れたときの感動は、今でもはっきり覚えています。
●原点となった“一着”
東京にでてきて人生で初めてA.P.C.の店舗に行ったのが、新宿高島屋店でした。あの頃すごく流行っていたブルゾンがあって、それがもうどうしても欲しくて!大学に通いながら、飲食店でアルバイトして必死にお金を貯めて、ようやく買ったんですよ。いまでもオークションサイトに出てくるくらい人気のあったアイテムで、当時の僕にとっては本当に特別な一着でした。気がつけばボロボロになるまで着ていて、それでも捨てられなくて、今も大事にタンスの奥にしまってあります。
あれから20年以上経って、今こうしてA.P.C.に関われているというのは、自分でもなんだか不思議な気持ちになりますね。学生時代にただただ憧れていたブランドが、今は仕事として自分の目の前にある。その原点が、あのブルゾンだったんだろうなと、今になって強く感じています。

販売の現場に宿る、ブランドの本質
●シンプルな服にのせる、豊かな物語
A.P.C.のように、ぱっと見て派手な装飾があるわけではなく、むしろシンプルさが魅力のブランドこそ、実はそこに込められた想いを伝えるのがとても難しいんです。特徴が少ないように見えるからこそ、その服の持つ思想や美学、背景にあるカルチャーを理解していないと、お客様にブランドの魅力を伝えきれません。
だから私は、販売という仕事には勉強が欠かせないと考えています。もちろん洋服や所属ブランド自体を好きでいることが大前提ですが、誰かに届ける仕事っていうのは、それだけでは足りない。デザイナーの考え方やブランドの歴史、店舗の設計に込められた意図など、目に見えない部分にこそ、そのブランドの真価が詰まっていますから。それを言葉にしてお客様に届けることができれば、洋服の価値は何倍にも広がっていくんですよね。
A.P.C.の場合は、音楽や建築といったカルチャーと深く関わってきた背景があるので、販売員自身がそういったブランドの“奥行き”を理解しているかどうかで、お客様の受け取る印象も変わってくると思います。アパレル業界全体でも、こうした「伝える力」がますます重要になってきている気がしています。
●勉強とは、特別なことではなく日常の延長にある
“勉強”って聞くと堅苦しい印象を持たれるかもしれませんが、実際にはもっと日常的で自然なことだと思っています。例えば、通勤中に同じ車両の人の服装をチェックしてみるとか、SNSで気になるブランドの投稿をチェックしてみるとか。本来、情報は至るところに転がっているはずで、それを吸収したい、仕事に活かしたいと思う気持ちが勉強になるんです。
大切なのは「自分が関わっているブランドをもっと知りたい」と思う気持ちと、その小さなアンテナを持ち続けること。そうすれば、トレンドに敏感になれるし、他ブランドとの違いも見えてきます。自分が見つけた“気づき”や“面白さ”を、お客様との会話の中で自然にシェアできるようになるんですよね。
そして、その積み重ねはきっと自分自身の楽しさにも繋がっていきます。知識って、ただ覚えるものじゃなく、感覚として身につけていくもの。だからこそ、自分が興味を持てる切り口から始めたらいいんです。販売の現場で一番伝わるのは、やっぱり「好き」という気持ちですから。そこから興味を持ち深めていくことが、結果的に一番強い武器を育てていくと感じています。
A.P.C.のように、ぱっと見て派手な装飾があるわけではなく、むしろシンプルさが魅力のブランドこそ、実はそこに込められた想いを伝えるのがとても難しいんです。特徴が少ないように見えるからこそ、その服の持つ思想や美学、背景にあるカルチャーを理解していないと、お客様にブランドの魅力を伝えきれません。
だから私は、販売という仕事には勉強が欠かせないと考えています。もちろん洋服や所属ブランド自体を好きでいることが大前提ですが、誰かに届ける仕事っていうのは、それだけでは足りない。デザイナーの考え方やブランドの歴史、店舗の設計に込められた意図など、目に見えない部分にこそ、そのブランドの真価が詰まっていますから。それを言葉にしてお客様に届けることができれば、洋服の価値は何倍にも広がっていくんですよね。
A.P.C.の場合は、音楽や建築といったカルチャーと深く関わってきた背景があるので、販売員自身がそういったブランドの“奥行き”を理解しているかどうかで、お客様の受け取る印象も変わってくると思います。アパレル業界全体でも、こうした「伝える力」がますます重要になってきている気がしています。
●勉強とは、特別なことではなく日常の延長にある
“勉強”って聞くと堅苦しい印象を持たれるかもしれませんが、実際にはもっと日常的で自然なことだと思っています。例えば、通勤中に同じ車両の人の服装をチェックしてみるとか、SNSで気になるブランドの投稿をチェックしてみるとか。本来、情報は至るところに転がっているはずで、それを吸収したい、仕事に活かしたいと思う気持ちが勉強になるんです。
大切なのは「自分が関わっているブランドをもっと知りたい」と思う気持ちと、その小さなアンテナを持ち続けること。そうすれば、トレンドに敏感になれるし、他ブランドとの違いも見えてきます。自分が見つけた“気づき”や“面白さ”を、お客様との会話の中で自然にシェアできるようになるんですよね。
そして、その積み重ねはきっと自分自身の楽しさにも繋がっていきます。知識って、ただ覚えるものじゃなく、感覚として身につけていくもの。だからこそ、自分が興味を持てる切り口から始めたらいいんです。販売の現場で一番伝わるのは、やっぱり「好き」という気持ちですから。そこから興味を持ち深めていくことが、結果的に一番強い武器を育てていくと感じています。
伝えるだけでなく支える、リーダーの役割
●背中で伝えるリーダーシップ
責任者という立場になってから、意識しているのは「とにかく手を抜かないこと」です。もちろん、すべてのスタッフが常に100%のパフォーマンスを出し続けることは難しいし、ときには肩の力を抜くことも必要です。でも、自分自身が“適当に”やってしまえば、それは必ずチームに伝わってしまいます。
だからこそ、まずは自分が誠実に働く姿勢を見せること。それが結果として、チーム全体の空気をつくると信じています。ブランドで働くということは、そのブランドの「顔」としてお客様に向き合うということ。だからこそ、販売員が自信を持って立てる環境を整え、その背中を見せられるようにいたいと思っています。
●ブランドの魅力を伝える環境づくり
スタッフ一人ひとりがブランドへの理解を深め、その魅力を自然にお客様へ伝えられる環境づくりはとても大切です。その為には、やはり個々人の勉強のみに任せるのではなく、会社として環境を整えてあげる事が重要だと考えています。
A.P.C.ではブランドの歴史やこだわりを共有する資料をつくったり、販売トレーニングの場を設けたりして、より高い接客力を身につけられるよう取り組んでいます。ブランドを“伝える”という仕事の面白さを、みんなで共有していけたら嬉しいですね。
●人材育成から逃げない組織づくり
「どうやって人を集めるか」以上に、「来てくれた人をどう育てるか」に注力してます。せっかくブランドに興味を持ってくれた人が、「思っていたのと違った」と早々に辞めてしまうって、本当にもったいないし、一緒に働く我々にとっても悲しい事です…。
だからこそ、受け入れ側の体制を万全に。環境を整えることに力を入れています。
今は試行錯誤段階ですが、社内の販売トレーナーと協力しながらA.P.C.販売にあたってのマニュアルづくりに取りかかっています。販売にあたって本社からスタッフに求める事や、逆にスタッフが疑問に思うような事柄をつぶさにヒアリングしながら、誰もが安心して販売という仕事に専念できる体制をつくっていきたいと考えています。
人材育成は簡単ではありませんが、目の前の一人ひとりと真剣に向き合う事こそ、この業界全体の価値を上げていく道ですからね。
責任者という立場になってから、意識しているのは「とにかく手を抜かないこと」です。もちろん、すべてのスタッフが常に100%のパフォーマンスを出し続けることは難しいし、ときには肩の力を抜くことも必要です。でも、自分自身が“適当に”やってしまえば、それは必ずチームに伝わってしまいます。
だからこそ、まずは自分が誠実に働く姿勢を見せること。それが結果として、チーム全体の空気をつくると信じています。ブランドで働くということは、そのブランドの「顔」としてお客様に向き合うということ。だからこそ、販売員が自信を持って立てる環境を整え、その背中を見せられるようにいたいと思っています。
●ブランドの魅力を伝える環境づくり
スタッフ一人ひとりがブランドへの理解を深め、その魅力を自然にお客様へ伝えられる環境づくりはとても大切です。その為には、やはり個々人の勉強のみに任せるのではなく、会社として環境を整えてあげる事が重要だと考えています。
A.P.C.ではブランドの歴史やこだわりを共有する資料をつくったり、販売トレーニングの場を設けたりして、より高い接客力を身につけられるよう取り組んでいます。ブランドを“伝える”という仕事の面白さを、みんなで共有していけたら嬉しいですね。
●人材育成から逃げない組織づくり
「どうやって人を集めるか」以上に、「来てくれた人をどう育てるか」に注力してます。せっかくブランドに興味を持ってくれた人が、「思っていたのと違った」と早々に辞めてしまうって、本当にもったいないし、一緒に働く我々にとっても悲しい事です…。
だからこそ、受け入れ側の体制を万全に。環境を整えることに力を入れています。
今は試行錯誤段階ですが、社内の販売トレーナーと協力しながらA.P.C.販売にあたってのマニュアルづくりに取りかかっています。販売にあたって本社からスタッフに求める事や、逆にスタッフが疑問に思うような事柄をつぶさにヒアリングしながら、誰もが安心して販売という仕事に専念できる体制をつくっていきたいと考えています。
人材育成は簡単ではありませんが、目の前の一人ひとりと真剣に向き合う事こそ、この業界全体の価値を上げていく道ですからね。

心を豊かにする、日常のリフレッシュ
●同じ目線で楽しむ、パートナーとの休日
休日は基本的に家族と過ごすことが多いですね。最近はクックパッドを見ながら一緒に料理をすることもあります。パスタはわりと好評だったかな?(笑)
それから、夫婦揃ってファッションが大好きなので、ショッピングモールや最近オープンした商業施設を一緒に巡る事も多いですね。ついつい、「今はこういうのが流行ってるんだ」とか「このお店、出店先としてアリかも?」なんて仕事目線になってしまうこともありますが、それも含めて楽しい時間。
2人とも同じ業界で働いている事もあり、ふとしたタイミングに相談や共有ができる事がとってもありがたい。妻は僕の最大の理解者ですね。
●気の合う仲間と、本音で話す
同僚やスタッフと飲みに行く時間も、自分にとって欠かせない大事な時間です。仕事の延長のようでいて、実はちゃんとリフレッシュできているんですよね。音楽や映画の話をしたり、昔のエピソードで盛り上がったり、時には家族の話をしたり。肩肘張らずに話せる時間って、すごく貴重だなと感じます。
お酒は何でも好きです。新潟出身なので日本酒ももちろんいけますし、ワインもビールも楽しめます。お酒の種類よりも、誰とどんなふうに飲むかのほうが大事というか。仕事仲間との関係性も、こういう場で少しずつ深まっていく実感がありますね。飲みの席って、表には出ない人柄が見えたりして、それも面白いんです。
●日常の中でスイッチを切り替える
最近は以前ほどアクティブに出かけることは減ったんですが、前はキャンプにもよく行っていました。道具を揃えるのが楽しくて、いろいろ買い込んでましたね。今でもたまに自然の中で過ごしたいと思って、近場に出かけたりもしています。アウトドアに限らず、気持ちが切り替わる瞬間って日常の中に意外とあって。たとえば、休みの日に妻と一緒に料理をしている時間もそう。平日はなかなかゆっくり話せなかったことを話したり、何でもない時間を共有することで、自然とオンオフが切り替わるんです。僕にとってのリフレッシュは、特別なことをするというより、日常の中で気持ちを緩める瞬間を大事にすることかもしれません。
休日は基本的に家族と過ごすことが多いですね。最近はクックパッドを見ながら一緒に料理をすることもあります。パスタはわりと好評だったかな?(笑)
それから、夫婦揃ってファッションが大好きなので、ショッピングモールや最近オープンした商業施設を一緒に巡る事も多いですね。ついつい、「今はこういうのが流行ってるんだ」とか「このお店、出店先としてアリかも?」なんて仕事目線になってしまうこともありますが、それも含めて楽しい時間。
2人とも同じ業界で働いている事もあり、ふとしたタイミングに相談や共有ができる事がとってもありがたい。妻は僕の最大の理解者ですね。
●気の合う仲間と、本音で話す
同僚やスタッフと飲みに行く時間も、自分にとって欠かせない大事な時間です。仕事の延長のようでいて、実はちゃんとリフレッシュできているんですよね。音楽や映画の話をしたり、昔のエピソードで盛り上がったり、時には家族の話をしたり。肩肘張らずに話せる時間って、すごく貴重だなと感じます。
お酒は何でも好きです。新潟出身なので日本酒ももちろんいけますし、ワインもビールも楽しめます。お酒の種類よりも、誰とどんなふうに飲むかのほうが大事というか。仕事仲間との関係性も、こういう場で少しずつ深まっていく実感がありますね。飲みの席って、表には出ない人柄が見えたりして、それも面白いんです。
●日常の中でスイッチを切り替える
最近は以前ほどアクティブに出かけることは減ったんですが、前はキャンプにもよく行っていました。道具を揃えるのが楽しくて、いろいろ買い込んでましたね。今でもたまに自然の中で過ごしたいと思って、近場に出かけたりもしています。アウトドアに限らず、気持ちが切り替わる瞬間って日常の中に意外とあって。たとえば、休みの日に妻と一緒に料理をしている時間もそう。平日はなかなかゆっくり話せなかったことを話したり、何でもない時間を共有することで、自然とオンオフが切り替わるんです。僕にとってのリフレッシュは、特別なことをするというより、日常の中で気持ちを緩める瞬間を大事にすることかもしれません。

この業界で働く方、そしてこれからチャレンジされる方達へ
「これが好きだ」って心から思えるものを仕事にできるチャンスって、実は人生の中でそう多くはないと思うんです。だからこそ、少しでもアパレルに惹かれる気持ちがあるなら、その気持ちを大事にしてほしいですね。
アパレル業界は華やかに見える部分もあるけれど、決して楽な世界ではありません。体力も気力も使うし、思うようにいかないことだってたくさんあります。でも、不思議なことに、それ以上の面白さや充実感がこの仕事にはあるんですよね。
洋服を売るだけじゃない。どうやってお客様に届けるか、何をどう提案すれば響くのか、自分の頭で考えて、動いて、工夫する。そしてその提案が誰かの笑顔につながったとき、自分の仕事が誰かの一日に影響を与えたんだと実感できます。そんな瞬間が、この仕事の一番の魅力なのではないでしょうか。
「好き」という気持ちを原動力に、同じ想いを持った仲間と働ける環境は、本当に特別です。これからチャレンジしようとしている人がいるなら、ぜひ臆せず飛び込んでみてほしい。そして、すでにこの業界で頑張ってる人達には、好きなことに向き合い続ける価値を、改めて感じてほしいと思います。
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PROFILE
砂山 哲
1978年 新潟県出身。
大学を卒業後2003年に株式会社ルックへ入社。
人事採用担当や婦人服の営業、MDを経験し、2016年にA.P.C.Japan株式会社へ転籍。
営業、バイヤーを経て、現職では仕入販売課長として従事。
商品仕入管理や店舗開発、店舗運営責任者として現在は特にCRMに注力している。
アパレル業界は華やかに見える部分もあるけれど、決して楽な世界ではありません。体力も気力も使うし、思うようにいかないことだってたくさんあります。でも、不思議なことに、それ以上の面白さや充実感がこの仕事にはあるんですよね。
洋服を売るだけじゃない。どうやってお客様に届けるか、何をどう提案すれば響くのか、自分の頭で考えて、動いて、工夫する。そしてその提案が誰かの笑顔につながったとき、自分の仕事が誰かの一日に影響を与えたんだと実感できます。そんな瞬間が、この仕事の一番の魅力なのではないでしょうか。
「好き」という気持ちを原動力に、同じ想いを持った仲間と働ける環境は、本当に特別です。これからチャレンジしようとしている人がいるなら、ぜひ臆せず飛び込んでみてほしい。そして、すでにこの業界で頑張ってる人達には、好きなことに向き合い続ける価値を、改めて感じてほしいと思います。
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PROFILE
砂山 哲
1978年 新潟県出身。
大学を卒業後2003年に株式会社ルックへ入社。
人事採用担当や婦人服の営業、MDを経験し、2016年にA.P.C.Japan株式会社へ転籍。
営業、バイヤーを経て、現職では仕入販売課長として従事。
商品仕入管理や店舗開発、店舗運営責任者として現在は特にCRMに注力している。

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